西川近江八幡店ーつむぎめぐるものがたりー
生活者のくらしをまもりたい
1923(大正12)年の関東大震災は、西川の東京両店を破壊し、莫大な商品を焼失させましたが、西川家はこれまで培った総力を結集し、震災後の緊急の需要に対して供給が途絶するなか、寝具を並べて直ちに営業を再開させました。罹災者にとって欠かせない寝具はまたたく間に売り切れ、西川の店員は昼夜なく働き商品を提供しました。
このエピソードから感じ取れる「人々のくらしをまもる」精神はいまの西川にも息づいています。
たとえば、「西川マスク」。新型コロナウイルスが猛威を振るい、全国的にマスクの供給が追い付かなくなったころ、西川はあの1923年と同じようにものづくりのパワーを結集させ、いち早く西川マスクを発売。寝具を作っている工場ではマスクを量産し、安心の日本製マスクで人々の快適な暮らしを西川なりに守ったのです。
お母さんの味方
かつて、ふとんは家庭で作るのが当たり前だった時代に、敢えて商品としてふとんを販売した西川。
ふとんを家庭で作るなんて、側生地を縫ってわたを詰めて、母親達にとって重労働であったに違いないでしょう。その時間を少しでもくつろぎの時間に変えてほしいと考えた、そんな西川の願いは、今も息づいています。忙しい現代だからこそ、付け替えの楽なカバー、お手入れのしやすいまくら、干す手間が省けるマットレスを。その時間をくつろぎの時間に。
西川はいつだって頑張るお母さんの味方なのです。